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もうずいぶん前のことになります。さして美術に興味も無かった私が、ある日ふと美術館に行こうと思い立ちました。美術館なんて小学校の課外授業以来のこと。目当ては葛飾北斎展です。


葛飾北斎というと誰もが冨嶽三十六景『神奈川沖浪裏』を思い浮かべるのではないでしょうか。もちろん一番人気でそのエリアは大渋滞でした。ですが私の目的は別。コンビニのポスターの隅っこに載っていたエビの絵でした。


『海老に炭図』。この絵に私は強く惹かれました。
今から焼かれるのを待っているかのような伊勢海老。傍らには炙るための炭と、おそらく山椒が添えてあります。炭火で炙られる海老、香ばしい焦げ目、立ち上る海老と山椒の香り、熱い殻を割り、汁まで啜るように食べる自分の姿まで、想像が掻き立てられませんか?
そしてサインにあるのは、” 画狂老人卍 “。葛飾北斎、気合が半端じゃない。最高だなと思ったものです。
初めて買った絵画の絵葉書になりました。


それから月日も流れました。今改めて、名画の中に描かれた食の魅力と物語を発見し、紹介する場が欲しいと思いブログを開設することにしました。もしお時間があれば覗いてみてください。

※『海老に炭図』はこちらで確認できます。(浜松市のpdfページに飛びます)



サフエール

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